浄化槽って知っていますか?都会の人は知らない浄化槽

浄化槽と言うものをご存知ですか?

町に住んでいる人は知らない人も多いのではないでしょうか。

下水道が整備されていない土地の汚水を処理する装置です。

 

かくいう私、五条も長い間実物を見たことがありませんでした。

今は地方都市に住んでいますので、普通に見ています。

と言いますか、自宅が浄化槽です。

 

今日は浄化槽について書きます。

 

下水道普及率78.8%

下水道普及率と言うのは、人口当たりの数字です。

全国の下水道普及率は78.8%です。

つまり、100人いれば78人の家には下水道がついていて、22人の家には下水道がついていないということです。

 

下水道普及率は地域によって大きな差がありまして、当然、都会は普及率が高く、田舎は低いという関係です。

実は田舎は下水道普及率50%ないのです。

この場合の田舎というのは人口5万人以下の町と言う意味でして、下水道普及率45%くらいです。

 

田舎ではメジャーな設備

田舎の下水道普及率45%の残りの55%の人の家はどうなっているかと言いますと、浄化槽がついている家と汲み取り式のトイレがついている家とに分かれるわけです。

 

下水の来ていない土地で、新しく家を建てる時は基本的にくみ取り式のトイレは付けません。

合併浄化槽を付けることになります。

 

また、古い家は浄化槽がついていても単独浄化槽がついていたりします。

 

単独浄化槽と合併浄化槽

単独浄化槽はトイレの汚水のみを処理する浄化槽です。

合併浄化槽はトイレのほかに、お風呂、キッチンの排水など生活雑排水のすべてを処理します。

単独浄化槽ではトイレの水以外はそのまま排水にながし、川に流れていっているということです。

単独浄化槽では不十分なので徐々に合併浄化槽に切り替えていっています。

 

浄化槽の実物

写真のような設備です。

割と大きいものです。

これで5人槽です。

家が大きいと7人槽を使います。

 

戸建ての浄化槽はほとんど5人槽か7人槽ですね。

 

高さは人の身長くらいあります。

深い穴を掘って

本体は地中に埋めます。

排水とつなぎます。

蓋だけ見える形で完成です。

 

 

浄化槽の仕組み

中は何層かに分かれています。

排水が各層を出るたびに少しずつきれいになっていきます。

 

固形物と液体を分けて

バクテリアなどの微生物の働きによって汚物を分解します。

最後は塩素で消毒してから放流します。

 

管理が大切

維持管理の点検

毎月あります。

正常に動いているかの点検です。

 

汚れ、消毒層の薬などの点検です。

短時間で終わります。

2,3千円です。

 

清掃

年に一回清掃します。

浄化槽の底に汚泥がたまっていきます。

それをバキュームカーで吸い取ります。

2、3万円します。

 

水質検査

年に一回、水質検査もあります。

検査の報告書も出ます。

 

使用上の注意点

台所ますの掃除

浄化槽は油に弱いです。

油が行かないように台所ますにトラップがついています。

 

この台所ますの掃除を定期的にする必要があります。

ますの中は油がラードのように固まります。

とても写真ではお見せできないくらいに汚れます。

 

出来れば毎月掃除してください。

毎月は無理でも3か月に一回はしないととんでもないことになります。

 

塩素系パイプクリーナー

塩素でバクテリアが死んでしまいます。

時々は良いのですが、頻繁にすると、浄化槽の菌が全滅します。

頻度や液の濃さに注意してください。

 

その他

浄化槽屋さんに聞いた話を少し書くと、

糖尿病の薬、インスリンを飲んでいる人の尿でもバクテリアが死んでしまうことがあるそうです。

意外なところで人間の胃液もすごい殺菌能力があるそうです。

何度かトイレで吐いたら、浄化槽のバクテリアが死んでしまった事例もあるそうです。

過食症の人などは大変です。

 

浄化槽の最後

浄化槽はFRPで出来ていますから、メンテナンスさえすれば長く持ちます。

 

古い浄化槽でも30年くらいです。

多くが動いています。

ほとんどの浄化槽は20年数年ものです。

まだまだ現役です。

 

ただ、浄化槽エリアに下水が整備された場合、基本的には下水につなげなければいけません。

そういう役割を終えた浄化槽の場合どうするか。

 

実は使わなくなった浄化槽はそのまま埋めてしまうことが多いです。

 

浄化槽は地中に埋設していますので掘り出すのが大変です。

掘り出すのに30万円くらいかかります。

だから中をきれいに掃除して、薬で消毒してから中を砂で埋めてしまいます。

 

下水と浄化槽はどちらがいいのか

ときどき、お客様に聞かれます。

「下水と浄化槽のどちらがいいのですか。」

 

実際のところ、どちらが良いという感じではありません。

 

ランニングコストは同じくらいです。

下水道使用料と浄化槽の維持管理費はほとんど変わりません。

少し浄化槽の方が高い気もしますが、自治体によっては逆のところもあります。

 

本当は下水道の方が浄化槽より設備が巨大なので、お金がかかっているのですが、

下水道は税金が投入されているので同じくらいになっているのだと思います。

 

しかし、気に入った土地が浄化槽なら、下水が良いと言っても仕方がありません。

逆もそうです。

 

気に入った土地、気に入った物件を買うしかありません。

浄化槽だから良い悪いは考えなくても大丈夫です。

 

衛生面での問題はもちろんありません。

特に臭いもしません。

 

よく考えてみると、遠くに大きな下水処理場があるか。

家の前に小さな下水処理場(浄化槽)があるかの違いです。

 

そう考えると、排水経路が小さくて済みますから、浄化槽の方が合理的です。

浄化槽は意外と優れものですよ。

 

今日はここまで。

今日の記事が皆様の家づくりのお役に立てれば幸いです。

 
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