長い工事の末に、いよいよ家のお引き渡し。
計画から含めると1年、あるいは2年かかっているでしょう。
家物語のクライマックスの一つです。
今日は注文住宅のお引渡しの当日について書きます。
建売住宅や中古住宅のお引渡しは違う流れになります。
目次
引渡しとは
引き渡しとは「お金をすべて払って」、「鍵を受け取る」ことです。
注文住宅の場合、お金はお引渡しの当日と言うより、前日か2日前くらいに入金しているケースが多いでしょう。
ローンの場合は代理受領と言って、ハウスメーカーに直接、銀行から融資金が入っていると思います。
ハウスメーカーはお金をいただいたら、建物の登記を同日にします。
ですから、家の名義はお金をいただいた日に変わっているということです。
そして最後、鍵の受け渡しによって「お引渡し」としています。
お引渡し式

セレモニー的なことをする会社が多いと思います。
出来るだけ家族全員で参加してください。
注文住宅で家を建てることは一生で何度もあるものではありません。
家族全員が参加できる日にお引渡しの日時を設定してください。
お祝いの言葉を贈る。
花束を贈呈する。
テープカットをする。
記念撮影をする。
これらの演出をするハウスメーカー、工務店も多いと思います。
式はお客様だけでなく、私たちハウスメーカーの担当者も感動します。
私たちもうれしいものです。
長年の夢であるマイホームを建てて、嬉しそうにしているお客様を見ると、仕事冥利に尽きます。
「五条さんのおかげで家を建てられた。家を持つことが出来た。ありがとう。」と言われて、ウルウルジーンとくる場面もしばしばあります。
早く鍵が欲しいとは思いますが、すこし時間がかかっても式はしたほうがいいですね。
いい思い出になります。
式が終わればやることをやります。
少し事務的な説明が残っていまして、以下に続きます。
使い方説明
お引渡しの日にすることもあれば、それ以前に済ませることもあります。
おふろ、トイレ、給湯器などの使い方の説明。
換気システムの説明。
メンテナンス、アフターサービスの説明など。
現場監督のほかに、設備屋さんなどが来て説明します。
住宅設備は古い家や、賃貸住宅より良いものがついていますから、いろいろ使い慣れる必要がありますね。
壊れるものはあまりないので、どんどん使って慣れるしかないと思います。
そんなに難しいものはありません。
鍵渡し
鍵も進化しています。
写真はYKKさんのドアの鍵です。

普通の鍵のほかにポケットキー、カードキーが写っています。
いろんなドアがありますから、一概には言えませんが、この辺りが主流かな。
ポケットキー
ポケットキーをメインで使う人が多いと思います。
使い方は車のキーの要領です。
開けるボタン、閉めるボタンがついているので、ぽちっと押すと鍵が開きますし、閉まります。
でも本当はボタンを押す必要はなくて、ポケットキーを持ってドアの取っ手のボタンを押すと鍵の開閉が出来ます。
ほんと車と同じですね。
カバンに入れたままでもいいですし、ポケットに入れたままでも取っ手のボタンを押すだけです。
このポケットキーが一番便利です。
カードキー
カードをドアの取っ手にかざすだけです。
簡単です。
普通の鍵
これが一番使いません。
だいたい今のドアは鍵穴が表に出ていません。
フタがついて隠れています。
ドアの取っ手の上下に鍵がついているのですが、普段は目立たないようにカバーがしてあります。
使うときはカバーを開けて普通に鍵を使います。
上下は同じ鍵です。
いろいろな鍵がありますが、使い方は感覚的にわかると思います。
書類の受取との説明
保証書
構造体力上主要な部分と雨水の侵入を防ぐ部分は10年間の保証。
要は柱や梁、基礎など、構造的に大切なものは10年保証です。
雨漏りも10年保証です。
それ以外は2年や1年の箇所が多いと思います。
各社いろいろ保証の説明があると思います。
確認申請などの申請もの、図面
建築確認申請書、建築確認済証、検査済証などをもらうでしょう。
あまり使うことはありませんが、売るときにはこれらの書類があるほうがいいです。
合法的な建物であると信用してもらえます。
大きなリフォームをするときは建築確認済証があれば手間が省けます。
10㎡以上の増築などは確認申請が必要です。
その時に必要になります。
書類一式はまとめて大切に保管しておきましょう。
訪問販売に気を付けよう
新築を建てて、引っ越すと、どこからともなく訪問販売の人が来ます。
彼らは言葉巧みにセールスをしてきます。
「市役所の方から来ました。」とか言うやつですね。
基本、取り合わないほうがいいです。
話を聞くといつの間にか、契約していたと言う話も聞きます。
ご用心ください。
お引渡しの後は自己責任
これで名実ともに自分の家です。
賃貸住宅とは違います。
すべて自分で管理していかなくてはいけません。
火事も防犯も自己責任です。
しまっていきましょう!
マイホーム生活を楽しんでください。
今日はここまで。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。

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