今日はお金の教科書として有名な「金持ち父さん貧乏父さん」という本から記事を書きます。
著者のロバート・キヨサキさんは米国のビジネスマンであり、有名なお金のセミナー講師です。
2000年から380万部売れているベスト&ロングセラーです。
私も勉強させていただいています。
目次
持ち家は「負債」
この本で特徴的なのは持ち家を「負債だ」と断じていることです。
この言葉は衝撃的です。
いろいろな意見があるでしょうが、ロバート・キヨサキさんはそう言います。
負債だから安易に買うな、と強く注意します。
金持ち父さんの資産と負債の定義
金持ち父さんは言います。
資産と負債の違いを知り、資産を買わなければいけない。
金持ちになりたい人が知っておくべきことはこれに尽きると言います。
資産は私のポケットにお金を入れてくれる。
負債は私のポケットからお金をとっていく。
これが金持ち父さんの定義です。
これだけ知って、金持ちになりたければ「資産を買うこと」に生涯をささげればいい。と書いています。
金持ち父さんの格言
金持ちは資産を買う
貧乏人の家計は支出ばかり
中流の人間は資産と思って負債を買う
本の前半はこのように持ち家について警鐘を鳴らしています。
後半では自分のビジネスを持つ大切さを書いています。
資産を買う
本を素直に実践するとまずは「収益物」を買う。
ということになるのでしょう。
収益物とは家賃収入が入る、賃貸に出す不動産のことです。
「資産は私のポケットにお金を入れてくれる。」という定義から「資産を買うこと」を考えると収益不動産もその大きな選択肢です。
野心家の方はこのコースをとるのも良いと思います。
住宅ローンを組む前は収益物もローンが組みやすいです。
本の中で書かれている本物の資産とは何かというと
株
債権
収入を生む不動産
手形、借用書
音楽、書籍などの著作権、特許権
その他、価値のあるもの、収入を生み出すもの、市場価値のある物品など
これらが挙げられていました。
資産性のある家を買う
持ち家は負債だと言っても、実際は貸すこともできれば、売ることもできます。
その時に貸しやすい家、売りやすい家というものはあります。
ローンの支払い以上に高く貸せる家もあります。
買った時よりも高く売れる家もあります。
そこまで高く売れなくても、あまり値下がりしていなければ住んだ年月にもよりますが、家賃以下で住むことができた計算になる家もあります。
アパートよりも快適で結果として家賃以下なら、得な話です。
そういう出口まで考えて家を買うならロバート・キヨサキさんも許してくれるのではないでしょうか。
立地
一番大切なことは立地です。
人気のあるエリアに建っていること。
人気の学校区。
駅の近くなどなど。
人気のエリアは長い目で見ると移っていくので気を付けなければいけません。
逆に人気は普通でもあまり物件の出ないところというのも悪くありません。
大きすぎないこと。
大きい家は買い手も借り手もとたんに数が減ります。
都会ならともかく、地方なら大きすぎないことが大切です。
その地域で家賃はここまで。
中古住宅はここまでの価格、という風になんとなく天井があります。
天井を超えないことが大切になります。
家を買うことを否定しているわけではない
ロバート・キヨサキさんも家を買うこと自体を否定しているわけではありません。
金持ち父さんも賃貸住宅に住んでいるわけではないでしょう。
「たしかに持ち家を持っているほうが何も持っていないよりはましだ」とも書いています。
ただ彼は「家は資産だ」「家は投資だ」という人に対して別の見方があるということを強く指摘しているのです。
家賃はかかる
家を買わなくても、賃貸住宅に住めば家賃が発生します。
光熱費も同じようにかかります。
住居費というものは生きている以上かかります。
大きな支出の住居費を考えよと言っているのだと思います。
2000年の米国
本が書かれたのは2000年のアメリカです。
住宅バブルからサブプライムローン問題がおこり、リーマンショックに至ったのが2008年です。
2000年はアメリカの住宅バブルの始まりのころです。
その頃の住宅熱に警鐘を鳴らす大きな意味があったのでしょう。
今の日本で家を買うことを安易に考える人は少ないです。
家は手に入るが、その反対側に多額の住宅ローンを持つことは皆さんわかっています。
そういう意味ではロバート・キヨサキさんの啓蒙の成果と言えると思います。
今では「家は負債だ」という経済評論家の方は何人もいらっしゃいます。
その源流にこの本があると思います。
私、五条は家をつくる仕事をしています。
シビアな意見に襟を正しつつ、仕事に取り組んでいきたいと思います。
今日の記事がみな様の参考になれば幸いです。
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