換気の大切な理由 人は一日に20キロの空気を呼吸している

体重50キロの人の場合、一日の呼吸量を計算すると

0.5ℓ×28,800回=14,400ℓ

約20キロの量の空気を呼吸しているそうです。

 

一方、食べ物はというと一日2~3キロ食べています。

空気はその10倍食べているわけです。

 

こういう数値は意識していないでしょうが、空気の大切さに皆さん気づき始めているようです。

私も室内空気が健康に影響を及ぼすと考えていますので今日は換気について書きます。

 

外の空気ももちろん大切ですが、これは個人ではコントロールできないので、室内空気を考えていきましょう。

 

換気とは

換気は「人の健康や快適を目的として、室内の空気を入れ替えることです。」

人はたえず、二酸化酸素を出し、酸素を取り入れています。

また水蒸気や熱、体臭を発しています。

自覚は無くても空気は汚れていっています。

 

意識をして換気をしなければならない

日本の家は昔から風通しが良いと言いますか、隙間風があると言いますか。

ふすまや障子で仕切られていただけですので自然と換気がなされていました。

しかし、今はそうではありません。

高気密高断熱の家になっていますから、意識を切り替えて換気に取り組まなければいけません。

 

今から家を建てるなら、24時間換気は義務付けられています。

「熱交換機能が付いた第一種換気」を付けると良いと思います。

 

「熱交機能付きの第一種換気」も「熱交換機能」に性能の差がありますが、換気システムの掃除をこまめにして、機械を止めなければ、まず問題ないと思います。

 

しかし、もうすでに建っている家は「熱交機能付きの第一種換気」でないことも多いです。

排気のプロペラだけついている「第三種換気」の家も多いと思います。

寒くて冬は止めているという人も多いでしょう。

これでは意味がありません。

寒ければ止めるのは仕方がありません。

その場合は定期的に窓を開けて換気をしましょう。

 

2003年に24時間換気は義務付けられました

それ以前の家には、そもそも換気システムは付いていません。

 

ですから2003年以降に新築した「換気システム」がついていて、正常に動かしている家以外は窓を開けて換気することを意識して行わなければ、空気環境をよくできません。

 

シックハウス症候群

2003年にいわゆるシックハウス法が施行されて、建材が規制されました。

有名なのはホルムアルデヒドですね。

これはホルマリンの気化したものです。

ホルマリンは生物の標本などに使われているように防腐剤です。

壁紙などの防腐剤に使われていたり、接着剤の原料だったりします。

 

あとはシロアリを防ぐ防蟻剤として使われていたクロルピリホスは害が大きく、建築物での使用は禁止されました。

 

これらの化学物質は揮発性有機化合物(VOC)と呼ばれます。

揮発性有機化合物は常温で空気中にでて、空気を汚染します。

 

それを吸った時の主な症状は、めまい、頭痛、吐き気、肌の異常、のどの異常、などです。

そのほか、もっとわかりにくく、不整脈や下痢など体調不良として苦しむ場合もあります。

日本のシックハウス症候群の患者数は100万人を超えるとも言われています。

 

 

これが社会問題になり2003年にシックハウス法として建築基準法が改正されました。

しかし、規制されたのは13種類の化学物質だけです。

VOCはたくさんあります。

何百何千と種類があります。

 

指針値の決まっている13種類の物質以外でも、人によってはシックハウス症候群になることはあります。

ですから、法律では24時間換気を同時に義務付けています。

 

法律が制定されたのが2003年ですから15年ほど前になります。

法律制定前に使われていたVOCが今は気化して無くなっているかというと、無くなっていないと言われています。

 

たとえば2001年に建てた家の建材に含まれていたVOCは今でも家のなかに指針値を超えて残っていて、人体に悪影響を与えているケースがあるということです。

一番の対策はやはり「換気」なのです。

換気の方法

換気の仕方はシンプルです。

定期的に窓を全開にあけることです。

全開です。

少し開けておしまいではありません。

 

部屋に窓が二か所あるなら二か所全部開けます。

戸建てで二階建てなら上下階同時にするのが良いです。

一気に風が通り抜けます。

 

5分間、窓を全開すると部屋の空気は入れ替わります。

換気は温度差でおこります。

風のある日や寒い日などは2、3分くらいでも良いです。

 

季節の良いときはずっと、少し窓を開けて置くというのでもいいです。

ずっと窓を開けて置くなら、家の対角の二か所の窓を少し開けて置く。

これだけで空気は動きます。

 

しかし、暑い季節、寒い季節の時はずっと開けて置くよりは、定期的に全開にしたほうが慣れるといいように思います。

 

冬に3分窓を全開するのは大変勇気がいりますが、やってみると気持ちが良いものです。

私もアパート暮らしのころは良くしていました。

家族には寒いと不評でしたね。

でも空気環境が良いほうが家族みんなにとっても結果的にはいいのです。

頑張ってやってみてください。

 

冬の場合はもちろん部屋の温度は下がります。

でも、ものの5分くらいで元の部屋の温度に戻ります。

部屋全体に温度が残っているので、暖房で空気を温めなおすというよりは、壁や家具、部屋全体で空気の温度が戻るという感じです。

 

何回換気をすればいいのか

法律では「2時間に1回、部屋の空気が入れ替わること」という基準で24時間換気を義務付けています。

 

空気環境は二酸化炭素濃度を基準とします。

室内の二酸化炭素濃度が1,000ppm(0.1%)を超えないようにするのが基準です。

二酸化炭素濃度が上がると他の物質や臭気なども汚れているだろうという予測が立つということです。

 

成人男子一人当たりの必要な換気量は1時間当たり、20㎥~30㎥と言われています。

平均的な100㎡の住宅、天井高さが2.4mで体積240㎥です。

つまり家の空気量が240㎥です。

家族4人で住んでいると、換気回数は「4人の必要換気量÷家の空気量」

30㎥×4人÷240㎥=0.5回

1時間に0.5回換気が必要ですから、2時間に1回の全換気ということになります。

 

人数や家の広さ、暖房器具の種類によって、換気回数を考えてみてください。

思ったよりは回数が必要ですよね。

寝ているときは出来ませんし、起きているときはしっかり換気しましょう。

 

窓を開けて換気するのを習慣化するだけでより健康になることがあります。

不調が改善されることがあります。

これ本当です。

一度、実験的でいいのでやってみてください。

 

空気を浄化するもの

換気の補助として使うと良いものをいくつか紹介します。

 

インテリアとして置けるような炭があります。

置き炭ですね。

効果を出すにはかなりの量が必要みたいです。

6畳で20キロとか。

 

置き炭は部屋のコーナーに置くといいです。

出来れば対角のコーナーに置くと良く、もっと言うと四隅が良い。

炭は消臭剤の役割だけでなく、化学物質を吸収する効果もあるそうです。

ベッドの下に炭を置くのも良。

 

観葉植物

観葉植物も室内空気をきれいにしてくれます。

また、見た目もキレイですから精神的にも癒されますよね。

NASAの研究でも観葉植物の空気浄化作用は注目されていて、そこからエコプラントとして流行りだした歴史があるみたいです。

 

光合成により二酸化炭素を吸い、酸素に出すだけでなく、ホルムアルデヒドやベンゼン、アンモニアなど化学物質を除去してくれるそうです。

植物の種類によって除去する物質も異なります。

 

2つ紹介します。

サンセベリア

NASAの研究で最も空気浄化効果が高いとされた植物だそうです。

普通、植物は昼間だけ酸素を出しますが、サンセベリアは夜でも酸素を出すそうで安眠効果があるということです。

 

スパティフィラム

多くの化学物質を除去してくれるそうです。

二酸化炭素除去効果も高く、有名なエコプラントです。

 

最近は炭と観葉植物を組み合わせた商品もたくさん出ています。

炭の器に植物を入れたりしています。

面白いですね。

 

空気清浄機

換気機能はないことを忘れずに。あくまで換気の補助的機能です。

リビングなど人の集まる場所や寝室など長時間いる場所に置くと効果的です。

 

空気環境を意識して生活してみてください

簡単な生活習慣が、意外と効果的だったりします。

これから家を建てる方は良い換気システムがついているかどうかををチェックしてください。

換気する手間がいりません。

ではまた。

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