快適に眠るために主寝室をどう作るか

主寝室とは文字通り、寝る部屋です。

一日の疲れをいやして、明日への活力を養うためにはよく眠ることが大切です。

 

ぐっすり眠れて、すっきり目覚める。

良質な睡眠には、一に体のリズム。二に昼間の運動、仕事。三に睡眠環境が大切ではないでしょうか。

 

総務省の社会生活基本調査によると、日本人の全年齢の平均睡眠時間は女性が7時間36分、男性が7時間41分となっています。

意外とよく寝ていますね。

この数字は働いていない人も含めているので、働いている人はこの数字より少ないのが普通だと思います。

私も6~7時間くらいです。

 

諸外国は平均8時間以上。それも8時間30分前後の国が多いです。

世界は良く寝ています。

 

「8時間睡眠が理想」というのは間違いで、個人差がある。その時の体調もある。というのが最近の説です。

まれにショートスリーパーと言って短時間睡眠でいい人がいるそうですが、例外です。

私の友人でも毎日3時間睡眠という人がいました。

チョコレートばかり食べている人でした。やはり変わった体質なのでしょうね。

 

今日は、睡眠として長時間すごす寝室の話です。

 

どこに、どうつくるか

 

できれば1階に主寝室をつくるのが理想です。

階段を上り下りすることなく、寝室に行けるのは楽です。

階段なしの移動は究極のバリアフリーです。

平屋感覚ですね。

主寝室を1階に持って来て、子供部屋を2階に作るということです。

平屋よりは実現しやすい計画です。

 

ただ主寝室を1階にすると総二階にならずに、1階が大きく2階が小さくなることが多いです。

そうなると建築費は少し高くなります。

理由は基礎の面積が増えるのと、屋根の面積も増えるからです。

 

敷地に占める建築面積も大きくなります。

駐車スペース、お庭がその分減ります。

 

快適さは1階に主寝室をつくるほうが明らかによいです。

敷地と予算が許せば、1階主寝室をお勧めします。

実際、そうされたお施主様にはお引渡し後、好評です。

 

年を取ればなおさらフラット移動が良いことは言うまでもありません。

 

主寝室が2階の場合は子供部屋との間にクローゼットを挟むと独立性が増します。

また寝室への出入りに書斎やクローゼットを介してもいいですね。

 

寝室にリビング的な機能を付けることも人気です。

椅子と小さな丸いテーブルを置いて、ホテルの部屋っぽくするわけです。

余裕があれば畳敷きのスペースを付けるのもいいですね。

 

寝室にはいろいろなものを置きたくなりますが、物はなるべく少ないほうが睡眠にはいいようです。

寝る前に脳を刺激することは良い睡眠の妨げになります。

テレビやスマホは寝る直前は遠ざけたほうが良いとされています。

 

主寝室の広さ

 

一応、夫婦二人の部屋と想定しましょう。

ベッドを置くだけなら6畳あれば置けます。

シングルベッド2台でもダブルベッド1台でも可です。

ただ本当にベッドだけになってしまうので、もう少し欲しいですね。

 

7.5畳か8畳欲しいところです。

7.5畳は2.5間×1.5間です。

8畳は2間×2間です。

間崩れしますが7畳でも可です。

7畳は2間×1.75間です。

 

ちなみに1間(けん)は「畳の長いほうの長さ」です。

約1,820mmです。

 

この部屋+クローゼットを付けましょう。

やはり人気はウォークインクローゼットですね。

 

布団で寝る習慣なら6畳でも大丈夫です。

布団を入れる押入は当然必要です。

押入は1畳分いります。

子供が小さく、家族3人、仲良く川の字で。

ということでも布団なら6畳で可能です。

 

さらに子供が増えて4人となれば、あるいは何か置くなら、やはり布団でもベッドと同じ7.5~8畳欲しいです。

 

ベッドの大きさ+出入りスペースが必要です

 

ベッドのサイズ

ベッドのサイズ規格はメーカーによってバラバラのようですね。

日本製と外国製は当然違いますしね。

 

だいたいで言いますと、

シングルベッド 970×1,950

セミダブルベッド 1,200×1,950

ダブルベッド 1,400×1,950

クィーンベッド 1,600×1,950

さらにサイドスペースが必要です

 

ふつうはシーツカバーなので、そんなにベッドメイキングというほど手間ではありませんが、それでもベッドに入るのにもスペースが必要です。

入るほうが最低45センチ。

反対側が30センチくらいは欲しいですね。

壁にピッタリつけるというわけにはいきません。

 

最初から計画して作る

 

主寝室はあまり模様替えを行わない部屋です。

設計時にベッドを置く場所を決めておき、それにあわせていろいろ計画しましょう。

窓をどこにつけるか。

照明をどうするか。

コンセントをどこにつけるか。

天井をデザインするかどうか。

などなど。

 

窓は通風、換気のために二か以上作ってください。

室内に湿気をこもらせず、春秋はエアコンを付けなくても快適に休めるように、開けたままにできる窓を付けると良いです。

 

特に1階に寝室があるときは、人の入れない大きさの窓を付けることは防犯上、必須です。

縦滑り出し窓や横滑り出し窓で人の通れないサイズを付けると良いでしょう。

今どきルーバー窓は気密性がないのでお勧めしません。

 

また、1階は視線も気になりますから、横長の窓を天井近くにつけるのもよくやる方法です。

位置が高い窓は外から中が見えにくいだけでなく、部屋の奥まで柔らかな光を入れられるので寝室に効果的です。

 

照明

 

寝室が2階にある場合でも窓を大きく取らなくても良いのではないでしょうか。

壁面を大きくしているほうが、包み込まれるような安心感が生まれます。

断熱的にも窓より壁のほう高性能です。

 

寝室のくつろぎ感に大きく関係するものとして、照明があります。

ダウンライトは頭部ではなく足側にあるほうが寝ころんだ時に目に入りません。

枕元に読書灯としてブラケット照明を付ける場合は夫婦別々に手元でコントロールできるようにしていると便利です。

 

主寝室くらいは間接照明をつくるのもおしゃれですよね。

少し壁をふかしたり、貼り分けたり、造作をしても面白いです。

主寝室だけカーペット敷にするのもよいです。

よりリラックスできる空間をつくれます。

 

夫婦別寝室

 

実際、お客様から間取りのヒアリングをしていて、夫婦別寝室のケースはよくあります。

子育てが終わったくらいのご夫婦は特に多いです。

全体で3割くらいが別寝室だというアンケートを見たことがありますが、それに近い感覚値があります。

 

私、五条の家も夫婦別寝室なので驚きはしないのですが、お客様の中には言いにくそうにおっしゃる方もいます。

「仲が良くない夫婦」というわけではない。ということを私はよくわかっています。

 

よくあるきっかけは、赤ちゃんとの添い寝ですよね。

母親が赤ちゃんと添い寝して、父親が別の部屋で寝る。

それが子供の大きくなってからも常態化する。というパターンです。

うちはこれです。

 

別寝室の理由として、就寝、起床などの生活リズムの違い。

いびきがうるさい。

テレビを見る。

などがアンケートの上位にあるそうです。

 

ネットで理由を調べていたら、いろいろ悪いことも出てきましたね。

そのうち本当に仲が疎遠になるとかね。

そういうイメージがあるからお客様も言いにくそうにされるのでしょうね。

そんなことないですよ。ないない。

 

けっして仲が悪いということではなく、互いの習慣や体調を尊重しての別々の部屋ということだと思います。

そして、同寝室であっても実は別寝室のほうがよく眠れるだろうな、と思っている夫婦は多いということもよく聞く話です。

 

こういうヒアリングから、設計をしていくわけです。

完全に別なら、ご主人6畳にクローゼット。奥様のほうは6畳にウォークインクローゼットを付けることが多いです。

寝るだけだからと片方4畳半の部屋にする場合もあります。

 

別室と同室の中間パターンもあります。

よくやるのが6畳のそれぞれの部屋の間に共通のウォークインクローゼットを設ける。

間に書斎を設けることもあります。

間にドアを付けてもよし。つけなくてもよし。

 

あるいはニコイチの子供部屋のように建具だけで仕切るというパターンもあります。

夫婦にも一人の時間は必要です。

かといって、個人主義になりすぎると家族の意味がなくなります。

その距離感は難しいものです。

私も勉強中です。

今日の記事が、良い睡眠とコミュニケーションのできる寝室づくりの参考になれば幸いです。

ではまた。

 
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