便利な玄関をつくる考え方 家の第一印象

家の外観デザインで一番気を付けることは、帰宅の際に通る道から家が見える方向を一番かっこよくするということです。
そして、その方向に玄関ドアが見えるとなお良いと思います。

一日の仕事を終え、家の明かりが見える時に「帰ってきたな」という安心感が広がります。
早くあのドアを開けて家族の顔を見たいな、と思うものです。

家族やお客様を温かく迎える玄関

門から家まで距離のある豪邸ならいざ知らず、普通の家なら道路から玄関が見えたほうが感じが良いです。
道路から見通せる玄関は、来客や街にオープンな印象を与えるからです。

来られたお客様にとっては、ここから入る、とわかりやすいほうが訪問しやすいです。
出入りが見えるとご近所さんも家族の顔が見えて親近感がわきますし、あいさつも自然とするようになります。
地域と仲良くなります。

高い塀が無くて、道から玄関が見えることで防犯性が高まるとも言われています。

朝、出勤や通学の時に家族に玄関ドアから少し出て、道まで見送ってもらうと大人も子供も元気が出ます。

奥ゆかしい玄関

反対に道から見通せない玄関には奥ゆかしさを感じます。
特別に広い敷地でなくても、道から見えにくくすることは可能です。

家と隣地の間を通り、脇から入るなどすればできます。
敷地内に深く入ってから玄関を配置するわけです。

当然その時は長いアプローチをそれなりに作らなくてはいけません。
少し蛇行したアプローチにして、左右の植栽は高低にバリエーションを付けて小道のような演出をするといいですね。
出来れば門が欲しいですね。

日本文化としての玄関

日本の家と外国の家。
旅館とホテル。
違いはなんといっても、靴を脱ぐかどうかですよね。

靴を脱ぐという心理状態は何かリラックスさせるものがあります。
旅館は一つの家のような演出をしています。
泊っている人はその時は家族のような感じがします。
親近感があります。

ホテルは個室から出れば街ですよね。
ある種、街よりもフォーマル感の強要があるような。

靴を脱ぐかどうかはやはり日本文化です。
欧米の方で日本に長年住んで、靴を脱ぐ習慣が気に入って、帰国後に靴を脱ぐ家をつくる人も多いということです。
古いところでは、有名な建築家フランク・ロイド・ライトも日本の靴を脱ぐ習慣を清潔だと感じて、アメリカでも施主に靴を脱ぐ家を勧めていたそうです。

逆に欧米暮らしで靴の生活が気に入って、靴のままの家をつくる日本人も時々います。
私の友人ですごい靴好きの人がいて、やはり靴の生活をしていました。

ただ、どちらも少し苦労をするようです。
周りの理解がないですし、気候の違いも大きいのでしょう。
日本でずっと靴を履いていたら蒸れますものね。

玄関ドアの開き勝手

あと面白いのは欧米の玄関ドアは内側に開きます。
日本は外開きですよね。

よく言われる理由として外国は治安が悪いから防犯上、内開きだということです。
チェーンをかけて少し開いて、怪しければ全体重をかけて扉を閉めてしまうということ。
外開きなら、腕の力だけで閉めなければならないので、強引にこじ開けられると女性の場合は対抗して閉められないから。

ほんとかな。と思います。
家に来たのが賊なら、玄関ドアだけでなく窓からも入れますからね。

それよりも、人を招くのに内開きのほうがウエルカムの表現になるから。という理由も聞いたことがあります。
この理由のほうが楽しくていいですね。

一方、日本の玄関ドアの外開きの理由は容易に想像できます。
靴ですよね。
狭い玄関で靴が並んでいたら、内開きの場合、靴が邪魔して開かない。

また、雨やほこりを外開きのほうがドアの構造上、室内に入るのを防ぐことができます。
雨が多く、清潔好きの日本人なら外開きにするのは必然です。

元来、玄関ドアの開き戸は欧米発祥でしょう。
その内開きドアが日本に入ってきて自然と外開きドアに変化する、おもしろいですよね。

玄関の作り

玄関の広さ

3畳くらいが良いと思います。
都会なら2畳でも仕方のないときもあります。
田舎なら4畳あるとなおいいですね。
来客が多い家は6畳の場合も多いです。

半分は土間で半分が玄関ホールです。
玄関ホール段差の高さはいろいろですが、戸建ての場合10センチから16センチくらいが多いと思います。
もっと浅くてもいいです。
マンションなどは3センチくらいです。
全く段差がないと土間の埃や土が玄関ホールに入ってきますので、段差0よりは数センチあるほうがいいです。

下駄箱

靴や傘を収納するのに下駄箱は必ずいります。
腰高の下駄箱のほうが玄関は広く見えるのですが、収納量が足りないと思います。
別に収納がない場合はドアの高さまで欲しいところです。

靴の脱ぎ履きは腰を掛けてできると楽で安全です。
腰かけがあると便利です。買い物袋を少し置くこともできます。
小さなスツールを置くだけでもいいです。

姿見もあると便利です。
出来れば靴を履いた状態で全身を写したいものです。
姿見は土間側に置きましょう。

玄関収納

土間に1畳分の玄関収納があると重宝します。
図面の都合上、付けることができるのなら欲しいところです。

整理、整頓された玄関というのは憧れですよね。
玄関まわりにはいろいろなものがあふれてきます。
靴だけではないですよね。
コート、帽子、ゴルフバック、ベビーカー、一輪車、釣り竿などなど。
玄関収納があれば便利なのは言うまでもありません。

ゲストが多いか

ご家庭によって玄関に求められるものは違ってきます。
要は来客が多い家か、少ない家かで分けられます。

子供の友達がたくさん集まる家、ホームパーティーを時々します、という家はそれなりの玄関の広さや収納が必要になります。

大切なお客様が頻繁に来る。格式がいるとなれば、さらにそれなりに作ることになります。

逆にそれほど来客がないのなら、広くても無駄になります。
違うところを広くすればいいわけです。

玄関は家の顔であることは間違いないです。
ただ見栄で玄関を立派にする時代でもありません。
来客が多いか少ないか。
そのあたりを中心に玄関を考えていきましょう。

 
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