吹き抜けをつかい豊かな空間をつくる。メリットとデメリット

モデルハウスや住宅雑誌でおなじみの吹き抜け。

昔からよくありましたが、この2~3年、吹き抜けのあるモデルハウスが特に増えました。

それも明らかに巨大化しています。

 

現実離れした大きなモデルハウスに、現実離れした大きな吹き抜け空間があり、びっくりすることがあります。

リアルなところでは吹き抜けは最低3畳、最大で8畳くらいが良いのではないでしょうか。

 

今日は人気の吹き抜けについて書きます。

吹き抜けは魅力的ですが、魅力の反対にデメリットもありますので総合して、つける、つけないの参考にしてください。

吹き抜けをつくるとき

日当たりが欲しいとき

隣の建物と間が空いていなくて、日当たりの悪い敷地に家を計画する場合です。

1階にLDKを設けるなら、吹き抜けを作って、吹き抜け部の高窓から日照を確保するのが良い手です。

高窓からの日は部屋の奥まで射しますし、壁などに反射して部屋全体を明るくしてくれます。

なお吹き抜けとは関係ありませんが、そのような建て込んだ敷地の時に2階にLDKを持ってくるという解決策もあります。

 

開放感が欲しいとき

天井が高いと気分も伸びて気持ちが良いものです。

吹き抜けの高窓からは空が見えて、最高。

 

やはり吹き抜けには大きな窓が欲しいですよね。

それは北側でもいいですよ。

北側の光は安定していて良いものです。

 

逆に西面の窓ならあまり大きくしすぎないほうがいいみたいです。

夏に西日で暑くなりすぎます。

一度お客様の家で西の高窓を作ってしまって、そう言われてしまいました。

あまり大きくないFIXの窓なので外からシートでも貼ろうかなと話しました。

人間は広さを体積で感じるものなので、同じ畳数でも吹き抜けをつくると広く感じます。

LDK15畳なのに広く感じるなー。あっ吹き抜けか。

 

家族の気配を感じたい

吹き抜け部分は1階と2階がつながっています。

そうすることで家全体が緩くつながっている感覚が生まれます。

家族の気配が感じられて良いものですよね。

 

その感覚はリビング階段の時に一番あります。

家族の階段を上り下りする姿が見えて、話も自然としますから距離が縮まります。

特にリビング直進階段と吹き抜けの相性はいいですよ。

 

階段はある種の吹き抜けなので、それに吹き抜けを合わせると面積が広がり、効果が倍増されます。

 

あと、やっぱり吹き抜けはかっこいい。

モデルハウスみたいという理由で付けられる方も多いです。

 

上記のように利点が多くあります。

それらを組み合わせた一石二鳥をねらえる場所、大きさを考えてくださいね。

吹き抜けのデメリット

二階のスペースが減る。

吹き抜けは床面積には入りませんが、床がないだけで壁などはありますし、家が大きくなります。当然お金がかかっています。

その部分に部屋や収納をつくることができるのに吹き抜けにするということです。

部屋か吹き抜けか。この選択があります。

掃除が大変

掃除と言っても床はありませんので特に窓のことです。

あと、梁の表しをしていたら梁の上の埃ですね。

 

よく計画中のお客様に掃除をどうするか聞かれます。

高いところを掃除する「伸びる棒にモップやワイパーが付く掃除グッズ」が売っていますので、これを使ってもらうしかありません。

数千円で売っている便利な道具です。

下からか、二階の廊下からできる場合はそこから、伸ばした棒で掃除してください。

 

実際はほとんど掃除していないと思います。

モデルハウスでも吹き抜け部分は年に一回くらいしか掃除していません。

ご家庭ではそれより少ないのが実情だと思います。

それでも特に気になりませんよ。

 

注意点として高窓は結露しにくい「樹脂サッシ」にする必要があります。

アルミサッシやアルミ樹脂の複合サッシなら結露してカビが出ることがあります。

これは北側の吹き抜けの場合は必須です。

北側の吹き抜け部分がアルミサッシなら結露して大変なことになります。

 

掃除のためにキャットウォークというか廊下を付ける場合がありますが、吹き抜けの魅力が減ることが多いです。

メンテナンスが大変

電球の取り換えなどは業者に頼むほうがいいです。

大きな脚立や足場がないとできないと思います。

下まで降りてくる電動昇降機を付けるという手もあります。

熱効率の低下

昔のように寒くて仕方がないということはありません。

断熱性能が上がったので、吹き抜けのあるモデルハウスが増えたということでもあります。

冬に寒いとモデルハウスも営業が出来ないですから。

ただ、どうしても熱効率的には不利になります。

音やにおいが二階に

リビング階段に吹き抜けをしたら、音は筒抜け。

防ぎようがないです。

特に一階から二階はテレビの音などが良く上がります。

家族どうしでも、夜などは配慮が必要です。

 

吹き抜けを避けたほうがいい部屋

和室

和室は畳に座るという様式ですから、どちらかというと天井は低くてもいいくらいです。

そこを吹き抜けにすると少し違和感があります。

玄関

ホテルのエントランスは吹き抜けで豪華です。

家の場合はそこまで大きな玄関がありませんから、同じには出来ません。

お金をかけるなら、滞在時間の長いリビングにつけたほうが良いと思います。

 

コインの裏表のように、メリットとデメリットがあります

紹介したメリットとデメリットを知っておいてくださいね。

吹き抜けを設けることで採光、ダイナミックさ、家族のコミュニケーション、いくつかの要素の重なりで豊かな空間をつくることができます。

ではまた。

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