キッチンをつくるときの基礎知識、スタイルと動線

建て替えのお客様の現在の家を見せていただくと、ほとんど家は北側に台所があり、食卓が一緒にあります。

窓は小さく、暗いです。

そして家の一番いいところ、南面の庭の前に、使わない二間続きの和室があります。

 

だいたい築5、60年の家です。

中には築100年という家も珍しくありません。

 

「この台所を、食卓を、南の一番いいところ、和室のあるところに持っていきたいのです。」

皆さんそう言います。

今日はそのキッチンの話題です。

 

キッチンは主役になった

昭和初期の台所は北側の暗い造りでした。

冷蔵庫がなかったので、食材が痛まないように日が差さない場所に配置していたのでしょうね。

 

はい。今は冷蔵庫があります。

500ℓでも600ℓでもあります。

 

ダイニングは家の一番明るい場所に置く。

周辺環境にもよりますが、南か東。

キッチンはその隣です。

これが基本の配置。

 

キッチンは今でも食材に配慮して大きい窓は付けません。

でも、明るいダイニングに一体感を持って隣接するので、自然と明るい場所になります。

 

食事を作る、食べる、片付ける。

その一連の流れでのコミュニケーションが現代社会の家族の要になってきました。

住まいの裏方から表へ移動してきて、そして、主役に躍り出たのです。

 

キッチンのいろいろなスタイル

キッチンは大きく分けて二つにスタイルが分かれます。

一つは「対面型」。

もう一つは「壁向き型」。

 

対面型

周りをくるくる回れる「アイランド型」と片方からしか回れない「ペニンシュラ型」にまた分かれます。

アイランド型は文字通り島のように独立いているということ。

ペニンシュラ型は片方が壁につながっていて、半島のようになっているキッチンです。

 

両方オープンなキッチンです。

今は両方、吊戸棚は付けません。

対面で一体感がありますから、作業中に家族とコミュニケーションが取れる点が人気です。

 

アイランド型は左右の動線が必要なのでより広いキッチン面積になります。

回遊性がありますから、複数の人数で料理するのに向いています。

 

ペニンシュラ型は片方が壁に面しているのでコンロの前にも壁を立ち上げて油跳ねを防ぐことができます。

 

壁向き型

「DK一体型」と「独立厨房型」に分かれます。

 

「DK一体型」はテーブルに背を向けて調理する、DKについているキッチンです。

少し今風ではありませんが、省スペースなのが利点です。

作業中にテーブルに背を向ける形になるので、家族と話しにくい点が欠点です。

 

「独立厨房型」を希望される方はかなりの料理人ですね。

これは今どき、なかなかお目にかかれません。

料理に集中したい方に向いています。

 

他のスタイル

それぞれの良いところ取りのL型やU型、Ⅱ型もあります。

キッチン設備代が高いです。

 

L型は広さが必要。作業が効率的。角がデッドスペースになる。

U型はさらに広さが必要。作業が効率的。角がデッドスペースになる。

Ⅱ型は対面部分をシンクにするのが良い。Ⅱ列の幅は90センチくらいが良い。それ以上広く取ると作業効率が悪くなります。

 

ご家族の好みはどれでしょうか?

 

キッチンの基本動線

いろいろなスタイルのキッチンがあるなか、機器の配列には皆さん悩むと思います。

キッチンに収める機器はたくさんあります。

基本は四つです。

 

冷蔵庫

シンク(流し台)

作業スペース(まな板)

コンロ(ガスやIH)

です。

 

この四つを上の順番、そのまま素直に並べてくださいね。

組み合わせはいくつかあると思います。

6つか8つの組み合わせがあると思います。

手順から言うと流れは一つです。

 

冷蔵庫から食材を取り出す。

シンクで洗う。

まな板の上で切る。

コンロで焼く、煮る。

キッチンの形がI型でもL型でもU型でも、この順番を意識してください。

 

左右どちらからスタートしても、この流れで配置すると使いやすいと思います。

これが基本です。

もちろん、皆さまくせがありますので、自分流に配置するのもOKです。

基本というだけで正解ということではありません。

 

他に気を付けたいこと5つ

冷蔵庫をどこに置くか

冷蔵庫はキッチンとダイニングをつなぐ、みんなの人気者なので、中間に置くのが良いようです。

ダイニングの近くということです。

各自いろいろ取りに行けたほうが楽です。

ただ、冷蔵庫はキッチンの中では大きいので出っ張ってくる印象はあります。

冷蔵庫の扉の開き方にも注意が必要です。

 

パントリー

リクエストが多いのがパントリーです。

食品の保存やホットプレートなどを置いておくのに便利ですよね。

キッチンの奥に一畳ほどの大きさで作るパターンが多いです。

そこから勝手口で出られるようにすることもあります。

勝手口をつくるときは靴を脱ぐ土間も作ってくださいね。

 

通路幅の寸法

これ大事です。

最小80センチ。普通90センチ

家族複数で使うことが多いと、110センチから120センチが良いと思います。

 

キッチンの高さ

「身長÷2+5センチ」が目安と言われています。

160センチなら、160÷2+5=85センチ

メインで使う人に合わせるといいと思います。

 

ゴミ箱の位置

ゴミ箱の位置もあらかじめ決めておいたほうが良いです。

自治体によっては分別が激しすぎるところがありますからね。

ゴミ箱7個いると聞いたことあります。

食器棚の下に入れられるようにすることもできます。

勝手口の横のスペースに置けるようにするとか。

 

今回はキッチンの総論的なことを書きました。

ご参考にいいキッチンを作ってくださいね。

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