ダイニング第一主義、自然に家族が集まる場所

お客様との打ち合わせで、感じていること、あるいは自分が気を付けていること。

それはダイニングを一番大切にすることです。

一番自然に家族が話をすることからこの流れが来ています。

 

もちろん今はLDK(リビング、ダイニング、キッチン)とワンセットなので、それぞれを切り離せるわけではありません。

ですから意識の問題でダイニング第一主義です。

住まいの間取りを考えるうえで家族が集まるスペースを中心に置き、そこから各部屋につながる間取りを考えていく。

それがダイニングになります。

リビングからダイニングへの変化

20年前はテレビが「家電の王様」で、家電メーカーもこぞって家庭の「テレビ」をとることに執念を燃やしていました。

それも今は昔です。

 

日本の家電メーカーでもテレビから撤退しているところは少なくありません。

その流れと同じくしてテレビを中心に家族が集まるという時間も少なくなってきました。

リビングでテレビというよりは各自スマホです。

 

そうなると一番求心力を持つのはやはり食事ということでしょう。

家族の顔を合わせる時間は食事の時が多い。

コミュニケーションは食事をとりながら、ということです。

 

小学生くらいの子供は個室でひとりでは勉強をしません。

自分のことを考えてもそうでした。

宿題をするにも家族の気配を感じられる場所のほうが安心でき集中力が生まれます。

 

東大生のほとんどは小学生時代にリビングやダイニングで勉強していたということから、今では「リビング勉強」「ダイニング勉強」という言葉が普通になってきています。

 

特に家事をするお母さんと話しながら、教えてもらいながら勉強するのなら「ダイニング勉強」ということになります。

朝食と夕食

食事をする場所はよく考えなくてはなりません。

ついつい夕食のことを考えてしまいがちですが、まずは朝食から。

やはり朝日の入る明るい食卓は健康的で、身体も心もすっきりと目覚めます。

一日が気分良くスタートできそうです。

つまり、ダイニングの場所は東側に窓が付けられるところが良いことがわかります。

 

朝食時には家族の通勤時間、通学時間などに応じて時間がずれることが少なくありません。ダイニングキッチン機能を優先するのが良いのではないでしょうか。

お母さんは子供の料理を作りながら話しかける。

子供は手伝いながら話をする、食べる、という感じでしょうか

 

私は仕事柄、夕食を子供と食べる時間には帰れません。

逆に子供はまだ小さいので朝食は一緒に食べられます。

朝食時は子供を見て話をする大切な時間です。

そういうご家庭も多いと思います。

 

夕食はできるだけ家族みんなが集まって一つのテーブルを囲むようにしたいものです。

忙しい現代ではたまにしか、そういう日はないかもしれません。

テーブルを家族が食事や会話に集中できる空間を演出する。

キッチンやリビングの照明を落として、ダイニングを中心とした照明にするのもいいでしょう。

テレビも消して純粋に食事と会話だけを楽しむ時間が取れたら最高ですね。

 

日本の家庭の食事について歴史を見てみます。

江戸時代までは武士や町人の家では一人ずつのお膳が利用されてきました。

農民は板の間に直接食器を置いて食べていた。

 

その後、明治から昭和初期にかけて、ちゃぶ台を使っていました。

もともと日本では食事中は無言で会話はしない。

黙って食べるのがマナーであったみたいですね。

 

様子が変わったのはやはり戦後落ち着いてからです。

1950年代、当時は「二部屋+台所+トイレ」という間取りが主流です。

これを「食事する部屋と寝る部屋を分ける。」「夫婦の部屋と子供部屋を分ける。」という考えから公団が作られて行って庶民のあこがれとなっていきました。

 

1970年代からLDKが定着してテーブルが主流になってきました。

食事のマナーも変わって、食事時の会話のあり方も変わってきた。

家族で食事をする行為は家族団らんの象徴になりました。

ダイニングテーブルについて

広いダイニングテーブルを置いて、ソファーを置かない方もいます。

都市部ではLDKが広く取れなくてそうする場合がよくあります。

実は私、五条の家もそうです。

私の家は地方なのでソファーを置く広さはあるのですが、子供が遊ぶスペースを優先して何も置かずにいます。

 

そういう場合はダイニングテーブルにソファーのようにくつろぐ機能も求めたいわけですから、低いテーブルが良いです。

テーブルの天板と椅子の座の高さの差を差尺(さじゃく)と言います。

差尺は27~30センチがふつうです。

当然低い椅子になります。

セットで買うときはそうなっていますから気にしなくていいですが、別々で買うときは意識してください。

 

家族全員で座ってみて、どの位の高さにするのかを確認して決めるのが良い。

テーブル天板65センチくらいがおすすめです。

ソファーセットと合わせる時は70センチくらいの標準的なものもいいと思います。

 

テーブルの形は、部屋は長方形なので、テーブルも長方形が良いでしょう。

今までの話のようにダイニングは大切なので少し広めがおすすめです。

四人掛けで必要な時に天板を伸ばせるエクステンションタイプのテーブルもあります。

 

広い部屋なら円形や楕円形のダイニングテーブルもいい。

利点は人数が多少増えても、少し詰めて座れば何とか対応することができるからです。

仮に二人だけで座るときにも四角いテーブルだと向かい合わせに座ることが多いと思いますが、丸いテーブルだと斜め向かいやことに座っても違和感がありません。

ただ普段はどうしても無駄なスペースができます。

家族みんなが顔を合わせるのは食事の時ぐらいになってしまった現代家庭。

その貴重な時間をいかに楽しく過ごし、コミュニケーションを高めることができるかが家族関係に大きな影響を及ぼします。

 

ダイニング第一主義は間取りの問題である以上に、家族の意識の問題です。

コミュニケーションが深まる食卓にするために、家族みんなが食事の時間を大切にするという気持ちを持つことが大事ですよね。

 

ソファーセットやテレビ以上にダイニングテーブルにお金をかけてもいいかもしれません。

ダイニングとテーブルを考える場合

どのくらいの広さか

どのような形にするか

座席をどうするのか

今日の記事が参考になれば幸いです。

 
にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)