家に太陽光発電を付けるなら知っていて欲しい電圧抑制

せっかく屋根に太陽光発電を付けたのなら、たくさん発電して、余った分はたくさん売りたいと思うのが人情です。

ただ、余った電気を全部売れるわけではありません。

この売れないという状態の代表が「電圧抑制」です。

「電圧上昇抑制」とも言います。

 

電圧抑制は太陽光発電の制度ができた当初から普通にあることです。

ただ「売れない状態」なので、太陽光発電をマイホームにつけるのなら必ず内容を知っておく必要があります。

 

少し小難しいのですが、落ち着いて読んでいただければわかると思います。

お付き合いください。

 

電圧抑制とは

 

電圧抑制とは電線の電圧がパワコンの出力上限値を上回ると、パワコンの売電が抑制される(売れない)現象です。

あるいは電圧が限度以上に上昇しないようにするパワコンの機能と言ったほうがいいかもしれません。

 

マイホームの太陽光発電はどうやって売っているのか

 

太陽光発電では、電気を売るときも、電気を買うときも同じ電線を使います。

 

電気は「電圧が高いところから低いところに流れる」という特性があります。

良く、水と同じと例えられます。

マイホームの太陽光発電は、この電気の特性を使って売電と買電を自動で行います。

何か特別な操作をしているわけではありません。

売電スタートのスイッチがあるわけではないのです。

 

自家で電気を買うときは、電線の電圧よりも、家庭内の電圧を低くしておくことで電気が家庭内に流れます。

反対に電気を売るときは電線の電圧より家庭内からの電圧を高くすることで電気を逆流させます。

電圧で押し合っている。というイメージです。

 

電圧抑制の起こるとき

 

電線の電圧は101V±6Vを超えない範囲と決まっています。

つまり、95V~107Vということです。

太陽光発電により発電された電気を売る場合、パワコンで家庭内の電圧を高めて、電気を電線に流します。

パワコンによって高められる電圧はその場所によって違います。

電力会社から整定値を決められます。

107V~110Vくらいです。

 

電線の電圧がその整定値以上になると、電圧の高低がなくなり売電できなくなります。

これが電圧抑制の状態です。

 

実は電圧抑制はよくあること

 

電圧抑制は「電気が売れない」という、施主にとって残念なことなので、内容は知っておく必要がありますが、実はあまり深刻に考えることでもないのです。

一時的なものであり、よくあることだからです。

 

私、五条も家に太陽光発電を付けています。

家につける太陽光としてはたくさん乗せています。

車庫にも乗せています。

天気のいい日は「今日はたくさん売れただろうな」と期待するものですが、よく電圧抑制を受けています。

 

どうしてわかるかというと、モニターに電圧抑制中と表示されるからです。

日中、快晴の時はきれいな山なりに発電するのが理想ですが、その山なりがギザギザと欠けているのです。

 

それでもトータルでは売電は予想通りできているという感じです。

ですから、あまり気にしなくてもいいのです。

 

頻繁に電圧抑制がおこるようだと電力会社による調査が必要

ただ、矛盾することを言いますが、電圧抑制の頻度が多くて、対策を講じないといけない場合がまれにあるのです。

もし、電圧抑制を多く受けて売電金額がシミュレーションを下回る月が多いなどの場合は電力会社に連絡して、調査をしてもらう必要があります。

 

電力会社は1~2週間、測定器を付けて調査してくれます。

その結果、電力会社側の設備が悪ければ改善してくれます。

 

実際、私の直接のお客様でも6、7件調べました。

そのうち5件くらいのケースで電力会社側の設備の不備がありました。

 

電力会社は電柱に変圧器を付けて電圧を調整しています。

電柱の上についているトランスと呼ばれているバケツみたいなものがそれです。

 

不備があった場合は、電力会社はこのトランスを増設するなどして、対策工事をしてくれます。

ある場所では電気を止めて、もう少し大掛かりな工事をしていました。

そして、5件とも対策工事後に売電量は改善されました。

 

上の例は、数年前の話で最近はこういう例は減りました。

しかし、時々起こりうることですので、ご自身でチェックしていなければいけません。

 

電力会社への調査依頼の方法

そして、電圧抑制に対してどのように対処するかは電力会社が決めます。

うまく話し合う必要があります。

 

電圧抑制が「いつ頃」「どのくらいの頻度で」発生しているのかをモニターを写真でとるなどして伝えるほうが良いと思います。

モニターによっては電柱側の電圧が表示されるタイプもありますので、その写真を撮っておいてもいいでしょう。

電柱側の電圧が高いから是正してくれという正当な理由になります。

 

また、対策としてパワコンの出力整定値を高くするという方法もありますが、電力会社の許可を得てからしか、おこなってはいけません。

自分の家や近所の家の家電製品が故障する可能性があると言われています。

 

今日は太陽光発電を付けるなら、必ず知っておいたほうがいい「電圧抑制」について書きました。

もう一つ、「出力制御」という大きな問題があります。

太陽光発電を2018年度につけるのなら、これも必ず、理解していなくてはいけません。

これは別の機会に取り上げます。

ではその時に。

 
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