マイホームの換気システムの肝は掃除のしやすいことと熱交換機能

今から思うと昔話をするようですが、1990年代などは新築の家に入ると目がしばしばして涙が出たものです。

特に夏はひどかった。

 

それを、ああ新築だなーと言って感心していたのですから能天気なものです。

明らかに有害な化学物質が出ていたのですね。

 

2003年シックハウス法制定

シックハウス症候群といって、建築材料の合板や集成材、ビニールクロス、接着剤からでる揮発性化学物質によって体の皮膚や粘膜の異常、頭痛などの症状がでる。

社会問題となりました。

 

それを規制するために2003年、建築基準法改定の中でいわゆるシックハウス法が制定されました。

悪名高い、ホルムアルデヒドとクロルピリホスを規制しました。

クロルピリホスは使用禁止。

ホルムアルデヒドはランク付けして、一番ましなF☆☆☆☆(フォースター)の建材を使うようになりました。

 

24時間換気について

その時に24時間換気も義務付けられました。

1時間に0.5回換気する。

つまり2時間に1回、家の空気を入れ替えることが義務付けられたのです。

 

ところで、人間は一日にどのくらいの空気を吸って吐いてしているかご存知ですか?

重さでいうと何キロでしょうか?

この軽い空気に重さがあるのか、と思われる方もいるかもしれませんが、当然重さはあるわけです。

ちなみに、食べ物は2~3キロを一日に食べると言われています。

 

答えを言いますと、一日に食べる?空気の量は20キロと言われています。

ずいぶん多いと思いませんか。

だからこそ、空気に気を使う人が増えたわけです。

 

空気清浄器などの家電も売れています。

掃除機や布団用の掃除機も売れています。

こういったことも、空気に気を使う人が増えたことによるものでしょう。

 

換気の種類

家の換気システムには第一種から第三種まであって、吸気と排気のどこにモーターを使うかがそれぞれ異なります。

 

第一種換気

吸気も排気も機械で行うもので、これが望ましい。

強制吸排気システム。

熱交換機能が付く場合が多い。エアコンがよく効く。

 

第二種換気

吸気のみ機械。排気は自然排気。

室内の圧力はプラス。

埃の入ってはいけないクリーンルームなどに使う。

住宅ではほとんど使わない。

 

第三種換気

自然吸気、強制排気。排気のみ機械。

最低限必要なシステム。

 

やはり第一種換気が望ましいと考えています。

複雑で故障時に大変という意見もあるようです。

でも、特に故障したことありませんよ。

この近くだけでも500棟はあります。

本当に意外なほど、自社でも10年以上つけていますが、故障したことがありません。

 

モーターも10年以上持っています。

モーターの寿命がいつかは来ると思いますが、それも取り換え約3~5万円でできるシステムが多いと思います。

 

メンテナンスが大変という意見もあります。

ただ本体は年に一回です。

各所のフィルターはそれぞれですが、月1~2回くらいから、2~3か月くらいが多いと思います。

 

何の問題もありません。

 

熱交換機能が必要なわけ

第一種換気なら熱交換機能がないのはナンセンスです。

 

家が高気密・高断熱に進化してきた現在、換気システムの差が性能に大きく影響します。

2時間に1回、家の空気を入れ替える。

これは意外と空気量が多く、吸い込み口に手を当てるとはっきりと空気が動いていることがわかります。

よくティッシュペーパーなどを当てて、確認してもらっています。

 

これでは冬、換気で熱が逃げます。

換気による熱損失は17%というデータがあります。

暖房器具でいくら温めても、換気で冷たい外気が入ってきたら意味ないですよね。

だから熱交換機能のない換気システムの場合、冬に換気システムを止めている家が半分くらいあるとも言われています。

これは問題です。

 

今の家はどんな家でもそれなりに気密性があります。

換気を止めたら、空気が汚れます。

だから熱交換機能は必須です。

 

その熱交換率も高い数字が求められます

80%~90%くらいは欲しいところです。

 

全熱交換の一種換気は、それらの問題を解決できる点で大変優れています。

例えば、外の温度が0度で室内の温度が20度だとします。

第三種換気では0度のままの外気が入ってきます。

第一種換気で熱交換すると16度前後に温まった空気が入ります。

 

温度の交換だけができるのが顕熱交換機です。

さらに湿度の交換もできるものが全熱交換機です。

 

夏には外気の湿度を低くして室内に入れ、冬には湿度を高め室内の過乾燥を和らげてくれます。

だから快適になるわけです。

当然、冷暖房費は減り省エネになります。

 

換気について

高気密にするから換気が必要。

こう書くとなんか矛盾しているというか、冗談のようです。

でも、そんなことありません。

高気密にして暖かくして、計画的に熱交換しながら換気する。

ということで矛盾していませんよ。

 

換気とは「空気を入れ替えること」

建築では「計画して換気すること」が必要なので、窓を開けることは換気と言っても、すきま風は換気とは言いません。

 

すきま風では換気量も足りません。

もしすきま風だけで空気環境を整えるなら、リフォームしていない古民家に住むことになります。かなり渋い家になります。

そういうわけにはいきませんので、家には熱交換機能の付いた第一種換気を付けましょう。

最後にもう一つ注意点があります。

肝は掃除のしやすいこと

掃除のしやすい換気システムが良いです。

手入れをしていなくて、機能していない換気システムが時々あります。

それでは意味がありませんものね。

 

要は定期的に掃除をする必要のあるフィルターがどこにあるのか?ということです。

手の届きやすいところにあることが大切です。

モーターは動いていても、埃でフィルターが詰まっていて空気は動いていないということは避けたいものです。

 

冒頭で書きましたように、2003年にシックハウス法ができました。

ずいぶん改善された実感があります。

それ以降、私は新築でも目や鼻に不調が出たことはありません。

しかし、今でも敏感な人は不調をきたすと言われています。

空気環境は大切なのです。

 

換気システムにもランクがあるということです。

そのことを知ってください。

換気システムもやり替えの出来ないことの一つですから。

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