マイホームの高気密・高断熱について序論

「家の性能」というとき、まずは高気密・高断熱が一番大切だと思っています。

そして、それに伴う換気システムの性能の良し悪し。

 

この高気密、高断熱、換気システムが「住み心地の良さ」を左右するとざっくり考えてくださって間違いではありません。

 

日本の家は長い間、寒かったのです。

今でも、冬は寒くて当たり前、「家に暑さ寒さがないと軟弱な人間になる。」

という乱暴な意見も残っています。

 

これは吉田兼好のせいではないか、という意見があります。

そうです。あの有名な一節です。

「家のつくりようは、夏を旨とすべし。冬はいかなるところにも住まる。」

 

吉田兼好の徒然草です。

つれづれなるままに書いたエッセイがいまだに大きな影響を与えている。

うーん、そうかも知れません。

 

吉田兼好は京都に住んでいました。(大阪や関東にいた時期もあるようです。)

私、五条も一時期、京都に住んでいたので実感としてよくわかります。

京都の夏は暑いんです。

むしむしと湿気も高く、たまりません。

典型的な盆地気候です。

 

とはいえ、日本は広く、京都と同じ気候ではありません。

ましてや、今は鎌倉時代ではありません。

 

そろそろ住宅も進化しましょう。

というのが、この40年くらいです。

まだまだ、高気密・高断熱は確立されていません。

 

断熱、気密とは

「断熱」とは「熱を断つ」こと。保温と言っても近いです。

「気密」とは「空気を密封」すること。家の場合はすき間風を入ってこないようにすること。

 

高気密・高断熱と言いますが、この二つはセットなのです。

二つそろっていないと意味がありません。

 

例えていうと

断熱材はセーターです。

セーターを着ていても冬の風の強い日には寒いですよね。

 

気密性を高めること、は風を通さないジャンパーというか、ウインドブレーカーを着ることです。

セーターとウインドブレーカーの二つを着ると暖かいですよね。

そういうことです。

 

服で例えたので、わかりにくいかもしれませんが、高気密高断熱は冬に限ったことではありません。

夏も逆にクーラーがよく効くということになります。

ただ、夏はすべてクーラーに頼らないということであれば、通風が大切になります。

これは簡単に言うと窓の位置を工夫するということ。

 

高気密・高断熱住宅は冬、快適であるだけでなく、夏も快適になるのです。

 

ヒートショックの恐さ

頑固おやじは、快適すぎると人間やわになる。と言います。

そういう人でも、お年寄りのヒートショックの恐さは否定できないでしょう。

救急車は冬のほうが春、夏、秋より出動が多いです。

 

ヒートショックとは急激な温度差に肉体がショックを受けることです。

ひどいときには心筋梗塞、脳梗塞になります。

脱衣所の寒さとお風呂の熱さの温度差などが原因です。

 

ヒートショックでの死亡数は年間に一万人以上と言われています。

夏場に熱中症で亡くなる高齢者が何百人かいて、それがニュースになっています。

実は、その何十倍もの高齢者が冬にヒートショックを原因として家庭内で亡くなっているのです。

 

快適な家にする方法

すべての部屋を暖かく、同じ温度にする、同じ湿度にする。

これを理想と考えてください。

高気密・高断熱住宅なら可能です。

30坪から35坪くらいの家ならエアコン2~3台で出来ます。

出来れば、冬はずっとつけてください。24時間です。

それから冬は加湿器もずっと回してください。

 

それで快適な家になります。

電気代は上がりますが、それほどではありません。

一万円台後半で可能です。

試しに一か月だけでもしてみてください。

 

寒い地域なら

本当は蓄熱電気暖房機やFF式のストーブなどがベストです。

 

逆に開放型のストーブは教科書的に言うとだめなのですが、一般的にストーブと言えば開放型なので、これしか持っていない、ということであれば、それでもまあ結構です。

 

ただ、開放型ストーブは計画換気に計算されていません。

窓を開けて換気をする必要があります。

 

窓を開ける換気は開けている間は寒いですが、閉めるとすぐに温度は戻ります。

一酸化炭素中毒の危険性もありますので、開放型のストーブを使う場合は、窓を開ける換気を必ず行ってください。

 

全室、同温度、同湿度を贅沢と思わないでください。

温度むらは体にストレスを与えます。特にお年寄りの心臓の負担は大きいです。

病気で医者にかかることを考えれば、安いものです。

そして、何より快適です。

 

高気密・高断熱ならそれがランニングコストをそんなにかけずにできます。

断熱、気密について、これからしばらく書いていきます。

それは必然的に換気や結露にも話が行くことになるでしょう。

 

話は変わります。

ブログを書くようになって、吉田兼好など、昔のエッセイストが気になっています。

時間があれば読んでみたいなあ。

ではまた。

 
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