この数年間、住宅のアンケートで「欲しい設備」の上位にいつも出るのが太陽光発電です。
何かと住宅の話題の上位に来ます。
「欲しいけどあきらめた設備」でも上位です。
今日はこの太陽光発電について「マイホームの太陽光発電」に絞って書きます。
目次
家に太陽光パネルを付けるとは
しかも、超基本から行きます。
①まず、屋根に太陽光パネルを取り付けます。
パネルを使って、太陽光のエネルギーから、直流電気を発電します。
②パネルからの配線をまとめて、パワーコンディショナーに送ります。
パワーコンディショナーは発電した直流電力を家庭用に使える交流電力に変換します。
③発電した電気は家庭内の家電製品を動かす動力として使えます。
余った電気はそのまま送電線を通じて電力会社に売れます。
電気代が安くなり、さらに売電のお金が入ってくる。
以上が流れです。
簡単でしょ。
さらに説明を加えますと
①について、屋根に太陽光パネルを取り付ける
屋根は基本、南面の屋根につけます。
東西屋根は発電の効率がやはり落ちます。
南を100とすれば、東西は85くらいと言われています。
北面はあきらめましょう。つけてはいけません。
65くらいと言われています。
埃や汚れは雨で流れます。
自分で屋根の上を掃除するのは危険なので、してはいけません。
私の身近に、自分で雪かきをしようとして落ちた人がいます。
大変危険です。
雪が降ると発電はしないのですが、屋根の雪なので陽が当たり、最初にとけます。
屋根から雪がどさっと落ちてくるので、小さい子には気を付けてください。
私、五条の住んでいる地域ではいつも11時ごろに雪が滑り落ちます。
丸一日、屋根に積もっていたことはありません。
うちの子は下にたまった雪を喜んで遊んでいますが、直撃すると危険です。
②について、パネルからの配線をまとめて、パワコンに送る
パワーコンディショナー、通称パワコンは機械製品なので壊れます。
10年が機械寿命と思っていたほうがいいです。
修理で十数万円、取り換えで一個、三十万円くらいと思ってください。
このパワコンのメンテナンス費が太陽光のメンテナンス費のメインと思ってください。
あと、配線ですかね。
パネルは作りがシンプルなのでほとんど壊れません。
ただ、少し劣化します。
質の悪いパネルは劣化が激しいと言われています。
パワコンで変換するときに電気のロスが生じます。
変換効率95%とかそのくらいです。
つまり約5%ロスします。
③について、発電した電気
太陽が出ている日中に発電した電気は、家庭で使う電気の一部を賄えるから、電気代が助かります。
さらに余った電気は電力会社へ売ることができる。
夜は発電しないので電力会社から電気を買います。
雨、雪の日や曇りの日など十分な発電量がないときも同じく電力会社から買います。
電気の売り買いは特別な操作をする必要はなく、自動的に行われます。
1か月単位で電力会社から買った電気代と、電力会社に売った電気代が清算されます。
通帳から買った電力代は引かれます。
売った電力代は振り込まれます。
この方式を「余剰電力買取制度」といいます。
ここまで読んでくださったら、大枠でマイホームの太陽光発電は理解していただいたことになります。
以下もう少し、知識を肉付けしましょう。
数字で具体的に説明します
太陽光発電システムの運転開始から10年間は決まった値段で電力会社が買ってくれる。
10kw未満の太陽光発電なら、28円/kwh(税込)10年間
例を出しましょう。
六条さんが念願の新築マイホームの屋根に6kWの太陽光パネルを乗せました。
そうしますと、一年間168,000円発電します。
これはざっくりいうと、こういう式です。
6kW(パネル)×28円(売電単価)×1,000kWh(年間発電)=168,000円/年
168,000円は年間の発電量ですから、12ヵ月で割ると14,000円。
月の平均は14,000円です。
これは単純に月の平均なので多い月、少ない月があります。
春夏は多く、冬は少ないということです。
これは発電量を金額で表したものです。
本当は自分の家で使う電気があります。
つまり、168,000円から自家消費した残りを売ります。
年間自家消費が50,000円なら残りの118,000円が口座に入るということです。
朝、夕、夜は発電しないか、十分でないために普通に電力会社から電気を買います。
ですから、たくさん太陽光パネルを乗せても、いくらかは電力会社から電気は買います。
買う電気が無くなるわけではありません。
伝票はどうなる
もちろん、電気代は月単位で清算されます。
毎月、買った電気代は口座から落とされて、売った電気代は口座に入ってくるという関係です。
電力会社からくる伝票が毎月、2枚来るわけです。
買った電気の伝票
売った電気の伝票
の2枚です。
銀行の通帳も
買った電気代は出金
売った電気代は入金
の2行です。
自分の家の電気代が賄えるのが、4~5kWの太陽光発電と言われています。
4~5kW太陽光パネルを屋根に乗せると収支が同じになるということです。
ですから、一年トータルで六条さんは入ってくる電気代のほうが多いことになると思います。
今日はマイホームの太陽光、超基本でした。
実際につける人はもう少し知っておく必要があるので、次回は基本編を書こうと思います。
それから、家に太陽光発電を付けるのなら必ず知っておかなければいけない、説明を受けるべき項目があります。
「電圧抑制」と「出力制御」です。
近いうちに書きたいと思います。
ではまた。
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