住宅ローン、他のローンがある場合

前回、前々回と住宅ローンを「いくら借りられるか」について見てきました。
その中で書ききれていないポイントをいくつか。

「いくら借りられるか」に大きく関係するものが、他のローンの存在です。
他にローンがあっても住宅ローンは借りられます。
ただ、借りられる金額が減ります。
多くあるケースなので詳しく見ていきたいと思います。

他のローンの代表的なものが車のローンです。
地方なら一家に車二台は普通です。
当然、車のローンがあることも多いです。
ご主人にローンが無くても合算者の奥様に車のローンがあれば、
同じようにマイナスに影響します。

カードローンも最近多いです。
銀行が勧めていますし、審査も早く簡単だと聞きます。
しかし、これも借りていると住宅ローンにはマイナス評価です。

銀行が勧めておいて、同じ銀行に住宅ローンを借りに行くと
カードローンの残高を理由に貸さないとは銀行も意地悪ですね。

あと、教育ローン、カードで買い物をしたリボ払いや、キャッシングの枠など
いろいろなものが影響してきますので、
ある程度の整理が必要となってきます。

では具体的に見ていきましょう。

いつもの四条さんのご家庭には
車のローンがTファイナンスでまだ100万円ほど残っていて
あと3年間、毎月2.2万円の返済だとします。

四条さんの年収400万円。奥さんの年収100万円の家庭の収入合計500万円です。

四条さんと奥様の収入を合算して借りれば
A銀行で最大4,000万円の35年住宅ローンが可能でした。
四条さんの希望の3,500万円という金額は十分可能です。

ではこの車の100万円ローンがある場合はどうなるのでしょうか?
希望額の3,500万円は果たして可能なのでしょうか?

普通、4,000万円借りられるのなら
4,000万円-100万円=3,900万円
という風に3,900万円借りられるのではないかと考えがちです。

ですから、借入希望額の3,500万円は大丈夫と思いますよね。
しかし、そうは計算されないのです。

なんと、毎月の上限返済額の14.5万円から
車ローンの毎月返済額2.2万円が引かれるのです。

つまり14.5万円-2.2万円=12.3万円
12.3万円が毎月返済額の上限となってしまいます。

そうなのです。
借入限度額は100万円減るのではなく、大幅に減るのです。

では、いくら借りられるのでしょうか。
果たして借入希望額の3,500万円に届くのでしょうか?

返済負担率35%、審査金利2.5%、借入期間35年とすると
返済額は毎月12.5万円でした。

12.5万円>12.3万円
返済比率的にぎりぎりセーフ。
もちろん一概には言えませんが、土俵には乗るということです。

3年の残高100万円のTファイナンスの自動車ローンが
思いのほか足を引っ張ってきたということです。
たったあと3年ですよ。と言ってもダメなのです。

逆に住宅ローンを組んだ後でしたら、車のローンは問題なく組めます。
不思議な制度です。

ですから、お客様の車が大きな良い車でしたら、
「かっこいいな」と思うと同時に
残高が気になるのが住宅営業マンの常なのです。

そして、「実は・・・」と言って、他の借り入れもぽろぽろ出てくるケースもよくあります。

四条さんもそうでした。
テレビをローンで買っていたことがわかりました。
30万円のテレビを毎月2万円のリボルビング払いにしていました。

「そういえば、この夏にテレビを家電屋さんのカードで買っています。」
と付け足されるわけです。

これはもう返済比率オーバーですね。
残高は20万円でしたが、
その20万円が理由でローンが借りられないわけですから
リボ払いを整理していただく必要があります。

大切な貯金を下ろしていただいて、
一括返済していただくということです。

以上のように返済比率の範囲内でしたら他のローンも置いて大丈夫です。
オーバーする分を返して審査を受けるということです。

あと、住宅ローンに付属するおまとめローンを利用するという方法もあります。
消費者金融のおまとめローンのことではありませんよ。
それは金利が高いですから。

いろいろの事情で複数の借り入れがあることはよくあります。
それだけであきらめる必要は全くありません。
手はあります。

住宅ローンやその他の借り入れの相談って誰にするか難しいです。
金融機関の人は自社のことは詳しいですが、自社の商品のことしか言いません。

やはり、信頼できそうな営業マンに出会えたらその人に相談するのがいいと思います。
独立系のファイナンシャルプランナーでもいいですね。

そのためにもご自身で住宅ローンの基礎は知っておいてください。
何も知らなければ、相手のレベルもわからないですから。

このブログがお役に立てれば幸いです。

 
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